クラウドインフラ構築記

現在AWSの構築支援に携わっております。今注視しているのは、GKE、BigQuery、Google Dataflowなどサービスを展開しているGoolge Cloud Platformです。

Amazon Auroraをベンチマークしてみました。


Amazon Auroraのベンチマークを測定してみました。

ベンチマーク環境

ベンチマークの種類

RDBMSのベンチマークで一般的なTPCのオンライントランザクション処理の指標である「TPC-C」を行います。
ベンチマーク用ツールはMySQLのOracle ACEである平塚氏が作成したJdbcRunnerのTPC-C簡易実装であるTiny TPC-Cを使用します。

使用データ

Table Record
customer 480000
district 160
item 100000
new_orders 144000
order_line 4799437
orders 480000
stock 1600000
warehouse 16

RDSは以下の状態で行いました。

インスタンスクラス DB Engine version 備考
db.r3.xlarge Aurora 5.6.10a Engineのバージョンは明示的には指定不可

RDSと測定用クライアント(r3.xlarge)は別AZに配置。

結果

多重度 Throughput(tps) Response time (90%tile)
New-Order Payment Order-Status Delivery Stock-Level New-Order Payment Order-Status Delivery Stock-Level
1 9.9 9.9 1.0 1.0 1.0 93.20 20 10 113 7
4 37.9 37.9 3.8 3.8 3.8 95 22 10 116 8
16 129.2 129.2 12.9 12.9 12.9 107 32 12 131 9
32 198.3 198.3 19.8 19.8 19.8 133 66 14 163 13

 

多重度 CPU使用率 DiskQueueDepth(Count)
1 10% 9
4 30% 16
16 80% 13
32 92% 25

まとめ

多重度1でquery_cache_typeを変更して測定してみましたが、on/offの差は見られませんでした。

また、RDSと測定用クライアントを同一AZに配置した場合に比べて、3割程度の性能劣化が見られました。

以下は、測定用クライアントとRDSが同一AZにあった場合の結果になります。

多重度 Throughput(tps) Response time (90%tile)
New-Order Payment Order-Status Delivery Stock-Level New-Order Payment Order-Status Delivery Stock-Level
16 195.5 195.6 19.6 19.6 19.6 67 27 7 91 9

 

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